レッスン(巴里日記その2)

パリに何をしに行ったかというと、
アコーディオニスト、
ダニエル・ポーリー先生のレッスンを
受けに来たのでした。

私はフランスの音楽が専門ではないけれど、
日本で演奏をしたり、教えたりする者にとって、
フランスのアコーディオン音楽はとてもバランスが良い、
と最近しみじみ思う。
左右のバランスやタッチ、リズム、表現…
そして叙情性。
ポーリー先生の音楽に対する確固たる美意識や技術。

フランス音楽を通じて見えてくる、普遍的な要素。
学ぶべき事はたくさんあります。

いつもそうなのだけれど、
その場で理解しきれなかったことも、
日本に帰ってから、
色々な瞬間に脳裏によみがえってきて、
あぁこういうことかと思う。
それを時間をかけて反芻して体に入れていく。

それが先生もお分かりになっているのか、
たくさんのヒントをくださいました。

折々の先生のお言葉や演奏が心に響きました。
生きてきた道がそのまま音になっていくような…
心の底からアコーディオンを愛している音でした。
私もそうありたいです。

今回は、自分のレッスン後残って、
安西さんのレッスンも聞いていきました。
アプローチが全く違って、
それもまたとても勉強になりました。
そして、安西さんも私のレッスンに付き添ってくださって、
何かれと翻訳してくださいました。感謝!!

レッスン最終日。
先生のご主人が、
籠に入れたワインとグラスを持っていらして
(ワインの販売などを手がけている方なのです)
ご馳走してくださる。
我々の後の生徒さんもいらして、
ひとまず酒盛り。

おつまみもなく、ただ飲む、話す、笑う!
5人でボトル2本がすぐ空きました。おいしかった!

…そして、千鳥足でふらふらになったのは私だけでした…

先生は顔色ひとつ変えず、
次のレッスンをしてらっしゃいました…
さすが強いなぁ…

写真
○最後に3人で演奏をすることに(まだ酔っぱらう前)。
曲はミュゼットワルツ「アンディファランス」。
音を通じてする会話…もうとにかく、楽しかった!!
○先生が生まれて初めて持ったというアコーディオン。
まだ「アコーディオン」と、
うまく言えない位幼い頃から、
アコーディオンが欲しくてしかたなかったのだそうです。
この楽器は今でも現役。
軽やかな、澄んだ音でした!

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