オオフジツボマジカルミステリー東北ツアー・その2

壷井さんの八戸編はこちら→http://tsuboy-vln.blog.so-net.ne.jp/2014-08-17

8月17日は、
八戸にてイベント「銀の滴降る降る社に2014」出演。
昨年のツリーハウスの森でのコンサートに続く企画です。

源義経の北行伝説を軸に、
東北そのものを考えるイベントでもあります。

会場である、法霊山おがみ神社は義経伝説の残る神社。
雨乞いの霊験があり、行事のある時は必ず雨が降るとか!
今回も会場入りした時はかなりの雨でしたが、何とか止んでよかった…!
開場前には、
おがみ神社に伝わる法霊神楽の演者さんによる獅子舞で
成功祈願のお清め、頭をかんでもらいました…!こちらの風習だそうです。

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ステージはなんと階段を上がったお賽銭箱の前!

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法霊神楽の披露をはじめ、
おがみ神社宮司さんや郷土史家江刺家さんのお話、
オオフジツボもすっかり仲良くしていただいている
平泉中尊寺住職の破石晋照さんの法話や、
すばる賞作家木村友祐さんとイタコの松田弘子さんの対談、
「光の奥」でもうすんばらしい朗読を入れてくださった
俳優・柾谷伸夫さんの昔語り、
など、義経や東北をキーワードに魅力的なお話が
ディープに進んでいきます。
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その合間に屋台で買い食いをするオオツボ。
屋台も実行委員長こだわりの逸品を出すお店ばかり!
日本酒も美味でしたっ!
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最後はオオフジツボ星空ライブ。
「光の奥」に収録したそのままに、
柾谷伸夫さんとオオフジツボ「地蔵盆の夜」のコラボレーション。
柾谷さんが南部弁で読む現代詩「地蔵盆」は相変わらず
深く深く心にしみとおりました。
朗読を受けて弾きだした太田さんのギターがこの上なく優しくて…
演奏中は花火を打ち上げる音も遠くに聞こえ、
夏をいとおしく惜しむような…そんな瞬間でした。

ステージの最後は、
法霊神楽保存会会長の松本徹さんとのコラボレーション。
美しい種差海岸の風景とそこにまで牙を残した津波の記憶を
曲にした壷井さんの新曲「Shrine,lighthouse, and the grass」を
演奏する前で、
弔いの神楽「墓獅子」を舞ってくださいました。

曲も舞も、静かだけれど確実に高まってゆき、
その高みが一致した時、
涙がこみあげてきました。
獅子が歯を高らかに打ち鳴らす「歯打ち」の音が
リズムと呼応し、
盆送りの夜、弔いそして祈りが空間に満ちて、
また闇に消えてゆきました。
(写真:まいさん)
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オオフジツボは東京のバンドだけれど、
こういう風に音楽を通して東北と繋がって分かち合い共感し
思いや願いを増幅し実現していくことは出来る、
そう信じ、願っています。

このイベント全体が戸田さんの祈りを込めた一つの作品で、
我々もまたその作品の一部でもあった…
と思いました。

そんな戸田さんの無理難題の多い願望を形にすべく
東奔西走した実行委員長の安藤さん
そして山田さん、スタッフの皆様、大変お疲れ様でした!!
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