Englandにて、Karen Tweedさんとの三日間~その2

翌日からレッスン。
karenさんの指示があって、
クラシックアコーディオン奏者、Romano Viazzaniさんのお宅へ。
バスと地下鉄を乗り継いでゆくという、イギリス初心者にはなかなか難易度の高い旅。

高台にある高級住宅街の一軒、
道に迷って困っているところを親切な町の人が連れて行ってくれる。

くたびれはてた私をRomanoさんがリビングに案内してくださると、
そこにはKaren TweedさんとKaren Streetさん。
お二人、名前が同じで間違われたりするけれど、Streetさんはジャズアコーディオニスト。
そして、私がTweedさんと同じ位好きなプレイの方。
そんな4人でランチとなったのだった!

話題は、アコーディオン教育について(彼らは今イギリスアコーディオンの規範となる、
奏法やテキスト、認定試験などを作ろうとしている)や、
どこそこの会社のアコーディオンについて、とか修理についてとか。
どこの国でもアコーディオン弾きの話題は一緒なのであった。

そして、Romanoさん宅は、レッスン兼レコーディングスタジオ、修理工房もあるという、
アコーディオン弾き憧れの家でありました…

そしていよいよKarenさんのレッスン。
まずは自分が弾いているアイリッシュチューンのリールセットを弾いてみせる。
それについてkarenさんが一曲一曲奏法について説明してくださる。
例えばポジションのこと。鍵盤と指の位置。装飾音の入れ方。
アクセントを付ける時の蛇腹の使い方。リズムのこと。
コントロールのこと。

私のやり続けてきた事を認めてくださった上で、
よりよくなるようにと色々なアドバイスくださる。
こうした音楽をやる時
日本でアコーディオンを習ったり、教則本に書いてあることだけでは、
全く太刀打ちできない。
自分は音を聴けばすぐに反映できる器用なタイプではないので、
ひたすら聴いては考え続けてきたのだけど、
それはさほど間違ったり遠くかけはなれたことではなかった。
パリに何度かレッスンに通って得た経験も加わって、
今だから分かること、がたくさんあった。
これが一生学び続ける事ということなんだな、と実感した。

Karenさんからは、リールとジグを一曲ずつ暗記してくるようにという宿題。

…色々な感動と驚きのあまり、全く写真を撮ることを忘れておりました…