ソロアルバム「秋の光」について

「桜の夢の中」「心ふるわすもの」に続いて、6年ぶりのソロアルバムになります。

この6年の間に、折々作り弾いてきた、私のオリジナル8曲を収録しています。

元々クラシックピアノからスタートし、色々あって、ピアノと似ているようで180度違うアコーディオンにたどり着き。
体の中で包み込むように、呼吸するように弾く、アコーディオン。
そうしていつも頭の片隅にあるのは、
「アコーディオンソロとして、どういう表現ができるのか」でした。

西荻窪のライブハウス・音や金時さんに機会をいただき、はじめることになった年2回のソロライブを中心に、考え続け、ひたすら弾いてきました。

曲を書くということ、特にソロは、私にはなかなか難しいことで、
書こうと思って書けるものでもなく…
その時々に出会った出来事—ひとやものや風景や、もっと大きい世界のことや、
読んだ本から、なにげないひとことの言葉から、
突如、音にしたいと思う時があり、曲になります。

この6年で一番音にしてきたのは、「失ったもの」についてのように思います。
ひとときの、または永遠の別れ、旅立つものを見送り、
失ったひと、失った心。
徐々に記憶はうすれてゆくけれど…
その時その瞬間を、音の中に残すことは出来る。
どんな曲でも、弾くたびにいつも、その時のことを思い出します。

今回のアルバムに入っているのはそんな曲たちです。

レコーディングをするにあたり、
考えた結果「デュオ」という形をとりました。
ソロとしてのアコーディオンの力を十分に使いつつ、
ハーモニーも生み出すことの出来る最小限の表現形態。
相方として、私の音楽を理解し、愛してくれ、
全権の信頼をおく、友人としても大切なミュージシャンたちにお願いしました。
この曲は、この人の、この楽器に奏でてもらいたい、
そういうラインナップになっています。

録音は、奥沢のパストラル・サウンドにて。
天井が高く、広く響きのあるスタジオです。
全て一発録りです。
一音一音、音の切れ目まで心を込めて弾きました。

エンジニアは、俳優座劇場での音楽劇「人形の家」録音でお世話になった山田正弘さんと、
セカンドエンジニアに米田聖さん。
おふたりとも常に優しくサポートくださり、
私が耳で聴いている音と同じ(これが案外難しいのです)、
自然な音で録ってくださいました。
ミックスも時間をかけて丁寧に、私の内なるイメージを
より明確に形づくってくださいました。

ささやかだけれど、私の今出来ること全てを込めた「秋の光」、
お届けできれば嬉しいです。

3rd solo album  藤野由佳「秋の光」 SBBR0001

うつろいゆく光 失われたものは 音の中に
アコーディオン+1。ヴァイオリン、チェロ、マリンバ、アイリッシュハープ、そしてうた。様々な楽器とのデュオで描く、8つの追憶。

1. ゆめ  Accordion solo
2. なのはな with 梅田 千晶 Irish harp
3. 踊る風 with 壷井 彰久 Violin
4. 秋の光 with 三浦 咲 Marimba
5. 冬の始まり with 奥村 景 Cello
6. 鳥 Accordion solo
7. Lumina with 寺田 侑加 Vocal
8. 青い実のワルツ with 三浦 咲 Glockenspiel

Produced by 藤野由佳
All Composed, Arranged & Accordion by 藤野由佳
Except track2 Arranged by 梅田千晶, Lyrics of track7 written by 寺田侑加
Photography by 吉岡剛秀
Art Direction & Design by 吉田直之(nrs516)

2019.9.14 release ¥2,000

アルバム発売記念ライブ
2019年9月14日(土)西荻窪 音や金時 東京都杉並区西荻北2-2-14 喜志コーポB1

18:30 open / 19:30 start
Charge ¥3,000+order

ゲスト:壷井彰久(Viloin), 三浦咲(Marimba, Glockenspiel)
※ご予約は受け付けておりません。当日直接お越しください。