先日の北海道ツアーの合間に、
札幌芸術の森美術館で開催されている
「紫の雨ー福井爽人の世界」展を見てきました。
NHK新日曜美術館のアートシーンで紹介されていて
タイミングが合うなら本物の絵を見たい!
と思っていたのでした。
福井さんは旭川生まれの日本画家。
心象風景を描いた作品が展覧会の主でした。
絵の上に静かに流れる時間、
透明感ある青の使い方が本当に美しかった。
すいこまれるような青のグラデーションでした。
そして、風景も人物も動物もどの絵も優しい。
どんなものでも、その本質に福井さんが美を見出したのなら、
それは美しい作品となるのでしょう…
見たままをすべて写実に描くものにも心惹かれますが、
画家のフィルターを通して昇華された美を描くものにもまた
心惹かれます。
展覧会では福井さんの文筆も共に紹介されており、
とてもひたむきで謙虚な文章に心打たれました。
折角なので、野外美術館にも行ってみる。
「隠された庭への道」というなんとも魅力的なタイトルに惹かれ、
行ってみると全長300メートルの作品。
ダニ・カラヴァン氏による、
この森の自然空間の特性を引き出したオブジェ群が
点在しています。
不思議な門あり、噴水あり、自然の音を集めるピラミッドあり、
隠された庭への道はなんともドキドキするものでした。
しかし暑さの中朦朧と一人、森の中を歩き続けたせいか、
肝心の「隠された庭」に気付きそこねました(馬鹿)
今度の楽しみにしておこう…
写真は隠された庭への道の途中です。