サーカスの一夜(巴里日記その5)

「サーカスの一夜」という曲を書いたくせに、
生のサーカスを見たことの無かった私…

二年前の夏に散歩していた時、
「CIRQUE D’HIVER」(冬のサーカス)と書いてある
不思議な建物がありました。

それは冬の数ヶ月だけ、サーカスをやる常設小屋だったのでした。

たまたまそれを思い出し調べたところ、
スマートフォンで普通にチケットが取れました。
(なんと便利な世の中…)

十二角形の建物の中央がサーカスのホール、
そのぐるりに売店なども出て賑わっています。
プログラムやポップコーン、
サイリウムを売る売り子さんも。
大人も子どもも、皆わくわくしています。
寒い冬、室内のお楽しみなのですね…

演奏はオーケストラピットで生演奏、
猛獣虎使い、空中ブランコ、ナイフ投げ
といったいわゆるサーカスでイメージするような
演し物から、
最近のシルク・ド・ソレイユのような
鍛え上げられた身体で見せる技など、様々。

日本ではないからジンタでもないし、
底抜けに明るいトーンで進んでいくのですけれど、
何かそこに切なさのようなものを感じてしまうのは
日本人でしょうか…
思い描いていたサーカスそのものでした。

写真(左上より)
○二年前に撮影したシルクディベールの建物。
○オーケストラピット
○空中ブランコ
○売店
○内装もクラシカル
○しかし、一番気になったのが、この白塗りのクラウン。
特に何をするわけでもないのだけど、
ちょくちょく出てきて、異様な存在感に釘付け。
休み時間に絵はがきを買いにいったら、
このクラウンが売り子をしていてびっくり…
(サーカスは団員ですべて運営するのです!)

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