セッションとめがね(Sligo/愛)

5fca6bfa.jpgスライゴーに着いたのは、19時過ぎ。
そこそこ大きい街だが、どことなく暗い雰囲気がある。
例によって夕食を食べようにも軽食系は皆店じまいしている。

そして、
車内販売の時からうすうす感づいてはいたのだが、
ポンドよりもさらにユーロの国は物価高である。
レストランで軽くごはんを食べようにも
日本円の感覚でいうと、軽く3000円はする…無理…。

遅くまでやっているスーパーでサンドイッチを買い、
川岸で食べる。外はかなり暗く寒くなってきて、
ちょっと侘びしい…。

今晩は、3箇所でセッションをやっているという。
Early’sというパブがアットホームで
居心地がよさそうだったので、
まずはここに。

現れたメンバーは、
アイリッシュフルートのおじいちゃんと、
ニコニコとしたふくよかなボタンアコのおねえさん、
そして、どこかの地方から修行?に来ているらしい
高校生位のフィドルの女の子、そしてギターのおじさんだった。

ここも、スコットランドに続き、
上手なアコーディオンに皆がついていくという感じ。
数曲やっては、止まり、次に演奏する曲を決め…、
また弾いては止まり…という、
実にまったりとしたスパンでの演奏。

でも、このおねえさんの演奏、
凝ったところはないが、実に素朴で着実な音色で、
包み込むようなあたたかさがあって、とても好きだった!
あぁ来てよかった…
…で、パブをはしごすることもなく、
ついつい、聴き入ってしまった。

セッションが一区切りついたところで、
おねえさんに勇気を持って話しかけてみる。
…と、話も進まないうちに、
何故か「お前も弾いてみろ」ということになり、
ボタンアコを渡される。

弾き始めたチューンをおじいちゃんも女の子も
一緒に乗ってくれて、何曲か。
その後は歌物にも参加して、
見ていたおばあちゃんも一緒に歌っていた。

…で、おじいちゃんに「日本人はなんでアイルランドの音楽が
好きなんだ!?」と聞かれたり(もっともな疑問だ。
この後色々なところで聞かれることになる質問である)
このあたりには日本人のフルート吹きの名手も
いらっしゃるそうである。

結局アコ話は進まなかったものの、楽しかった。

宿に戻って、ほっと一息したところで、
シャワールームで眼鏡を落とし、レンズを割る。
…あぁスペア持ってきてないーーーー…
以前の旅でも同じことをしたのに、学習機能がない私…。