「冬の始まり」with 奥村景さん Cello

まだ秋のあたたかさは残るけれど、昼の光は寂しく、どことなく弱弱しく、
もうすぐそこまで冬が来ている…そんな日にふと作りました。

いつまでも続くわけではない「今」、とどまることなく変わってゆく世界。
うちひしがれそうになる気持ちと、
だからこそ、静かにわきおこる、日々への、人への慈しみ。

後に、「オオフジツボとリタprecious」の音楽朗読劇公演「螺旋の刻印」では、
主人公の少女が様々な出来事を経て、新たな旅立ちへと向かう
ラストシーンに使われることになりました。

今回、演奏くださったチェロの奥村景さんは、
数年前、u-fullのライブにサポート出演してらした時に知り合いました。

どちらかといえば言葉数の少ない方ですが、
奏でる音に、u-fullの音楽に対する大きな愛を感じ、
それがとても気持ち良いなぁと思いました。

そして、この曲を、
奥村さんのチェロで録音できたらと思いたち…

Riquisimoにゲスト出演いただいたこともありますが、
デュオとしてご一緒するのは、この録音がはじめて。
奥村さんに助けていただきながら、リアレンジしました。

奥村さんのチェロはどこまでも伸びやかに、深く優しく…心地よい。
そして思った以上に力強く歌ってくださり、
暗く重いだけではない、冬のひだまりも感じる曲となりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

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