「秋の光」with 三浦咲さん Marimba

この曲が出来たのは2013年。
お世話になり、また個人的にも仲良くしてくださったエンジニアさんが突然に亡くなられて、
心の持っていきようもないまま日々を過ごしていた時にみた、秋の風景(写真)をみて作りました。

着いた時は黄金の光であった森が、刻一刻と色を変えてゆき、いつか色あせて、夕闇となり。

その時にこのうつろいゆく光の色を、アコーディオンの音にうつしたい、と思いました。

ちゃんと思いのままに形に出来るようになるにはとても時間がかかりましたが、この曲を作ることが、この先の自分のアコーディオンにおけるオリジナリティにつながっていると思います。

 

折々演奏を続けてゆくうちに、出会ったマリンバの三浦咲さん。
リベラシエロというバンドでご一緒することになり、それから彼女の音が大好きになり、
今はパーカッションの遠藤真治さんと3人で「ソラカケルモノタチ」というユニットもやっています。

彼女が「秋の光」を弾いてくれた時、マリンバの音のひとつひとつが光の粒のようで…
トレモロに混じるあたたかさと憂い…それは咲さんだからこその音であり…咲さんと「秋の光」を完成させてみたいと強く思いました。

この曲はゆらぐ部分がとても多くて…咲さんは実に長い時間、この曲のリハーサルにつきあってくださいました。それはそれは細かく。

私がマリンバとこの曲をやってみたかったことにはもう一つ理由があります。
間奏部分、光降るマリンバの連打と時を刻みはじめるアコーディオン、その上にもう一つ光射すようなアコーディオンを入れてみたいと思っていて。思いのままになるべく自由に録ること数回、偶然にもマリンバと一番シンクロしたテイクです。
というわけでこのアルバムで唯一、ダビングでアコーディオンを重ねています。

咲さん、超お疲れ様でした!!

 

 

 

 

 

 

 

 

アルバムの詳細はこちらです

 

 

 

 

 

 

※なお、「秋の光」は、2014年にリリースしたYuka Fujino+Blueberry&Yogurt「螺子巻く夜の記憶」には、Ritaさんの作詞・歌による「Elegie」として収録しています(現在はCDは完売、ダウンロード販売のみ)。これもまたRitaさんの想いがこもった大切な作品となりました。
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