この曲も一曲目「ゆめ」と同じく、朗読家青木ひろこさんとの公演、
こちらは「ショートファンタジーの世界」のために作った曲です。
題材は安房直子さんの「あるジャム屋の話」。
売れずに困っていた若きジャム屋さんが、
ある日現れた鹿の娘に誘われて、
不思議な森で摘む、水滴のようにみずみずしいブルーベリー。
それをジャムにして…
幸福感のある物語のテーマ曲的なイメージで書きました。
自分にとってあまり得意ではない、
良い意味で「いかにもアコーディオンらしくかわいらしい三拍子のワルツ」
に挑戦してみました。
後に、この曲でダンサーさんが踊ってくださったり、
思い出深い曲となりました。
最初はソロで録るつもりが、ふとグロッケンが入ったら
よりかわいらしいかと思い、
「秋の光」と共に、三浦咲さんに。
咲さんは小学校で使われていたという、小ぶりな、
ちょっとおもちゃのような可愛らしい音色ながら
すごぶる響きのよいグロッケンを持ってきてくださいました。
可愛らしく勢いで!と思っていた録音ですが、
これがアルバム中一番時間がかかり…
お互い疲れたころに、ほどよく力が抜けた良いテイクがとれました…笑
終わった後のすがすがしい笑顔!