ショートファンタジーの世界@宇都宮・和灯屋

朗読家・青木ひろこさんの読む、
ショートファンタジーに、
私がオリジナル曲を付ける企画、
「ショートファンタジーの世界」
第一回目が終了しました!

作品は、
竹下文子「風町まで」「風電話」
(偕成社『風町通信』より)
安房直子「春の庭」
(岩崎書店『うさぎ屋のひみつ』より)
という3つ。
どれも学生時代に読んで以来、
ずっと大切で大好きなお話。

この公演のために、
今年初めから、
夜な夜なオリジナルソロ作りに取り組んでいました。

自分の音楽生活上、
バンドやデュオの曲は
メンバーを想定して書きやすいのだけど、
自分が弾くアコーディオンソロを書くとなると、
なかなか難しい…
自分が思い描く情景を、
そのままアコーディオンに置き換えるには…
と、しばしば悩む。
ソリストとして出発しているわけではないので、
ここはむしろ今、
大いに悩むべきところだろう、
とも思う。

安房作品は絵画的、
竹下作品は聴覚的、感覚的な印象が
私の中にあって、
それによっても出来る曲が違ってくる。

結果、安房作品は、
分かりやすくポップなメロディライン
(と、自分では思っている!)の曲、
竹下作品は、
常に揺れ動く、ゆらぎのある、
ある意味とりとめのない、感覚的な曲、
を目指してみました。

前日の最終リハで、朗読と合わせてみると、
また印象も変わり、帰ってホテルで曲を作り直す。

青木さんと合わせると、
たくさんの発見があって面白い。
せりふまわしや間の取り方に、
青木さんの解釈が含まれていて、
それによって、どこに音楽を入れるかも変わってくる。
電話やクラクションの音、風の音…
そんな生活の音も、アコーディオンで再現してみたり。

青木さんとは「素敵」とか「いい!」とか
そんな感覚が不思議な位近い。
2人で読み込み、話し合う時間もまた貴重。
ご一緒できて、いつもとても嬉しい方です。

そして本番。
会場は、和のあかりアーティスト、
鎌田泰二さんのアトリエ、和灯屋さん。
和紙を用いた優しい色合いの
球形や月形のフォルムを中心としたあかり。

室内には鎌田さんの作品がたくさん、
美しく灯っていました…!

私たちのステージは広い縁側、
背後には大きな金環食、もしくはお月様のような
大きい輪のあかりがしつらえられました。

本番が始まってしまえば、
ただただ物語の中をたゆたい、楽しむのみ。
青木さんの生き生きとした朗読に、
お客さまと一緒に一喜一憂した感じです。
50人を越えるたくさんの方々に聴いていただきました!

東京公演は7月14日です。西荻窪の奇聞屋さんにて。
昨日今日作った曲も作り足しつつ、
より深めてお送りしたいと思っています。

前売りと当日のチケット代は一緒なのですが、
ちらしに合わせて、デザイナーさんが
可愛いチケットも作ってくださいました。
持ち歩いているので、
お気軽にお声がけください!

「ショートファンタジーの世界」
2012/7/14(土)
place:奇聞屋(西荻窪)
open:13:00
start:13:30
charge:2,000円+order

朗読:青木ひろこ
アコーディオン:藤野由佳

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