平泉へ(後編)

そしてリハーサル。

企画者戸田さんはじめ、
スタッフ君たちは、
普段バスキング(路上演奏)を
プロデュースしている集団。
そのノウハウで音響機材や照明やら
を決めていきます。
といっても屋外とホールでは状況が違う。
彼らは一つ一つ丹念に確認し考えながら、
丁寧に準備していました。
我々出演者も腰を据えてリハーサル。

心配なのはお客様が足を運んでくださるかどうか。
地盤も何も無い地での演奏は、
地元の反応が心配で、私も観光といいつつ、
ご挨拶がてら、
街中を歩いてみたりした…というのもある。
反応は薄い。当然である。
私自身は立場的には、
演奏だけに集中すればいいのだけれど、
戸田さんやスタッフ君たちの情熱を見ていると
いいイベントになりますように…と
願わずにはいられない。

本番当日。

イベントの内容は、
まず地元の郷土史研究家、
千葉信胤先生の講演、
そして、
ケルティックハープ坂上さんを中心に、
朗読家の青木ひろこさんと私。

青木さんが読むと、
平泉ゆかりの資料やアイルランドの民話が
それはそれはダイレクトに意味が
心に伝わってきます。
いやはやすごい、「語り」の力。

坂上さんは最初にハープソロ。
想像力をかきたてる演奏、素晴らしかった…!
本当にいい曲を作る方だなぁ…

そして最後に私が加わる。
ハンドリオンの曲をデュオで。
じょんさんがいない分、
密度の濃さを目指した。
二人には二人でしか出せない音がある。
懸命に音を伝えたくて
少し気がせいたところもあったけれど、
伝わった、と思う。

ふたを開けてみれば、
地元の方、遠くからいらしてくださった方、
多くの方が来てくださいました!
そして演奏が終わった後の方が、
色々な方と、打ち解けてお話も出来た気がします。
ゼロから作っていったイベント、
そんな風に繋がれていくご縁もあってもいいな、と
思いました。
そして幸せな気持ちが広がればこの上ない喜びです。
迎えていただきありがとうございました!

企画自体は来月、再来月と続き、
私もまた再来月オオフジツボで再びうかがいます。
この企画が育っていきますよう…頑張ります。
詳細はこちらに紹介されています。

帰りの新幹線。
ほっとしたところで脱力・爆睡。
気づいたら東京駅でした…;;

写真は、
会場前に出店してくださった平泉のパン屋、
「きんいろぱん屋」さん。
きんいろあんぱんが名物。自然派パンがたくさん!
通常は毛越寺門前直売所「あやめ」にて
営業しています。
きゅうり丸ごと浅漬けバーや
地元の水でいれた珈琲もおいしかった!
もう一枚は、坂上さん青木さんリハーサルの図。
開放感ある素敵なホールでした!

kiniropanrehersal