Session A9 live(Invermoriston/蘇)

e74044c8.jpgバスに乗ってインヴァーモリストンへ。
Session A9というバンドのライブに行く。
このバンドはメンバーに
Capercaillieのフィドル、チャーリー・マッケロン、
Fiddler’s Bidのフィドル、ケビン・ヘンダースンを
含む4人のフィドラーに、
キーボードのブライアン・マクアルパイン、
そして、ギター、ドラムという編成だ。
以前、ブライアン・マクアルパインの弾く
ピアノアコーディオンの音色をCDで聴いて、
ものすごくセンスが良く素晴らしかったのがきっかけで
聴いてみたくなったのだった。

ネス湖沿いの風光明媚な景色の中、1時間バスが走る。
が、日本では想像出来ないほど運転が荒い…
途中ネッシーの像をかいま見るも、酔って意識を失う。

会場は村の公民館のようなところ(写真)。
早めに行ってみると、
前座…というわけではないだろうけれど、
小学生から高校生位までの子たちが演奏をしていた。
それがとても格好いい演奏だった!
演奏は時々危なっかしかったりもするのだけど、
キメやブレイクがあったり、
それこそCapercaillieの影響などもかいま見えるよう。
選曲からアレンジ、曲構成も凝っていて、
お決まりではない自由さもあり…驚くほどセンスが良い。

観客のまなざしや雰囲気から察するに、
地元の子ども達なのであろうけれど…

過去のいわゆるスコットランド音楽にあった、
影のようなものはそこにはなく、
次の世代は吸収してきたものを、型にとらわれず
より自由に表現するようになってきているのかもしれない。
それってすごいことだ。

そして、勿論、
Session A9の演奏は文句無く素晴らしかった。
次から次へと繰り出される攻撃的なチューンの渦。
つきる事のないパワー。圧倒するグルーブ感。
チャーリーのチューンを多く演奏しているそうで、
美しいメロディにほどこされたアレンジは
がっちりと隙無く構築されていて、スリリングだ。
マクアルパインのピアノは変幻自在で美しかった。
この人がカラーを決めているところがあるが、
実に色々な引き出しがあるのだなぁ…
どの曲も印象深く心に残る(それもまたすごいことだ)。
メンバーもリラックスして心から楽しんでいた。