ZABADAK2007年夏休みライブツアー・いねむり日記(青森~登別)

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函館行きのフェリーに乗るために、
まずは青森港へ。
前回もそうだけど、青森はいつも港にしか行かないので、
青森に来たという実感がないまま通り過ぎる…。

フェリーは4時間ほど。
船の中には広間がいくつもあって、
そこで皆思い思いに寝ころんだり、
本を読んだりしている。
最初は甲板に出て、船がロープを巻いて出航するところや、
消えゆく青森の街を見てはしゃいだりしたものの、
その後、広間に戻り、顔に手ぬぐいをのせたまま爆睡。
(その前の車の移動も寝てたくせに…)

目が覚めると、まわりに誰もいなくてはっとする。
と思ったら、小峰さんはパソコンを開いて仕事をしていて、
木村君は散歩、吉良さんは、外でずーーっと(!)、
海を見ていたのだった。

函館からこの日の宿、登別へ。
東北とは違う、空の広さと、森。
…を見ているうちに、眠くなる。

少しうとうとしただけかと思っていたら、
もう随分遠くまで来ていることを知って驚く。
一体どれだけ寝てるんだよ…
木村君が白い目でこちらを見る。

…そういえば思い返してみると、このツアー
演奏しているか、寝ているか、だけか…?
いや、美味しいご飯もいただいているけど…
それってどうなのか…少しブルー。

途中道の駅で、北海道のアイヌ語地名の本を買う。
アイヌの人々は、川や崖や山、そこを流れる水など、
ありのまま自然の状態をそのまま地名にしていたようだ。
とても合理的だ…そして地名を見て原始の大地を想像する。
小峰さんは、アイヌ語の辞典を買っていた。
写真を撮る時もそうだが、
言語に対する興味とか、感性とか、
小峰さんは常に鋭いアンテナがぴんと立っている。

登別に到着。温泉である!
夜、吉良さんとお子さんは嬉々として虫採りに。
私も外へ出てみる。
真っ暗な温泉街の至る所に、
小さくてカラフルなちょうちんだけが、
たくさん、ゆれている。
少し前にみた「ビッグフィッシュ」という映画に出てくる
不思議な街、スペクターを思い出した。

写真は、登別近くの森。もうすぐ夜。