フィンランドへ行くことになったいきさつ-その1-

フィンランドで今回ご一緒したピアニスト、Timo Alakotilaさんを知ったのは、今から20年前、フィンランドの民族楽器カンテレ奏者・あらひろこさんから、アコーディオニストMaria Kalaniemiさんのアルバムをいただいた時だった。そこでピアノを弾いていたのがTimoさんだった。TimoさんもMariaさんも大好きになった私は、他のアルバムも聴き、時折二人の曲のカバーをしたり、来日コンサートに足を運んでいた。

時は経ち、3年前のコロナ禍。フィンランドから一通のメールが届く。
Phillip Pageさんというフィンランド在住のアメリカ人からだった。私のソロアルバム「秋の光」を送ってほしいという。海外からのオーダーなんてはじめてで、なんとか送ったものの、その後他のCDも欲しいと言われたのは、そのままにしてしまったのだった…

そして去年(2022年)。Timoさんを音楽監督とした公演「ノルディック・ウーマン」が日本で開催されることになった。あらひろこさんも、唯一の日本人、ナビゲイターとして出演される公演。うきうきとチケットを買ったところに、Phillipさんからメールが来た。
「Timoのコンサートで日本へ行くから、お前のアルバムが欲しい。会えないか?」といのこと。そこで、あ!3年前にそのままにしてしまった人だ…と思い当たる。

知らない方、しかも外国の方と会うことに非常に躊躇があったので、FacebookでPhillipさんと繋がっている方に人となりを聞くことに。すると、フィンランドミュージシャンのマネージメントやディレクターをしている人だと判明。日本にも知り合いが多く、蛇腹姉妹の佐々木さんも友人だった!あやしい人ではないらしい…
Phillipさんの経歴↓(公式に公開しているものです)
https://www.discogs.com/artist/739230-Phillip-Page

少々安心して、開演前に中野サンプラザで待ち合わせ。私のCDをたくさんお渡しする。
久しく英語で話すことがなかったので、なんとか会話できたことにほっとしていたところに、コンサート後もお茶をしよう!と言われる…

終演後、公演を観に来ていた、フィドル&ハーディングフェーレ奏者の酒井絵美さんを巻き込んで一緒にお茶をする。3人で様々な話をしていたところに、英語堪能な絵美さんが「フィンランドで演奏できたらいいのに!」と発言。Phillipさんは何かひらめいたようだった…
後日、Phillipさんから、Timoとランチをセッティングした、と連絡がきたのだった。

思えば、フィンランドに行くことになったのは、絵美さんのひとことにはじまった…
絵美さん、ありがとう!

写真は、あらひろこさんとわたし

(続く)