フィンランドへ行くことになったいきさつ-その4-

まずは、Timoさんが2023年夏に参加できるであろうフェスへの出演を検討することになった。しかし、フィンランドもコロナ禍からのフェス再開時期とも重なって、すでに枠はいっぱいであった。フィンランドでは無名な(日本でも…)、日本人の私が相手であったということもあると思う。

その次の年のことを考えようか、となった時に、私は「レコーディングだけでもチャレンジしたい!」と二人に言った。形になれば、我々の音楽をちゃんと知ってもらえるし、何よりTimoさんと一緒に音楽を作ることができる貴重なチャンスを手放したくない、その思いだけであった。自分が大好きなミュージシャンに自分の音楽を演奏していただくとは…なんならお金を払ったっていい位のレベルである。
今から考えれば「パンがなければブリオッシュを食べればいいじゃない」というマリー・アントワネット並みの無謀な発言であった…

そのようなわけで、フィンランドの音楽フェスがはじまると超多忙になる直前、Timoさんのあいている一週間を使って、Timoさんとレコーディングをするプロジェクトがはじまった。