「曲目決定」フィンランドレコーディングへの道-その3-

私とTimoさん、それぞれ10曲ほどリストアップされてきたところで、次はどうやって絞ってゆくかである。このあたりから、今まで色々意見してきたPhillipさんが静かになる。あとは二人だけで決めろ、と。
そこで思いついた。お互いに、相手の曲を選曲することにしようと。私とTimoさんは一緒に演奏をしたことがないし、お互いの音楽のこともまだよく分かっていない(私はファン歴は長いけれども)。相手の曲を選ぶことによって、理解が深まるのではないかと。

私はそういう耳でTimoさんの曲を聴きなおす。
私の、Timoさんの演奏の好きなところは、色彩感だ。細やかで多めな音数、でも決して重くない。むしろ軽やかで繊細なタッチ。色が重なり、時にグラデーションを生み、水彩のようだ。そして民族性もあるのだと思うけれど、ゆらぎのあるリズム。どんな音源に入っていても、Timoさんのピアノはすぐわかる。このピアノに私は幾度となく心を震わせてきた。
そこに私のアコーディオンが入ったら?アルバムの全体バランスを考えながらも、私が奏でたいTimoさんのメロディを探す。

選んだ曲は以下。

Amare
Mehil
Naamio Tanssi
Ladybird
Lumikki ja kääpiöt


Timoさんが選んだ私の曲は以下。Timoさんは最初に選んだ時から結局ほとんどぶれずにこの曲たちを選んだ。

なのはな
On the ocean
永遠
風の生まれる国
so far2

このあと、私がオオフジツボでカバーしていたTimoさんの「Arctic Paradise」、その「Arctic Paradise」に影響を受けて私が作った(ややこしい…)「Morning Twilight」もこれらのリストに加えてもらい、それぞれ6曲ずつとなった。